「惹かれる」は止められない…距離も時間も阻めなかった5年ごしの愛情

「好きになる」とか「恋に落ちる」とかの前に、「惹かれる」という段階が存在することがあります。なぜか分からないけど気になる、なぜだろう?と疑問に思いつつ、無意識なので止めることはできません。

 

不思議なのはこの状態の時、相手も同じように思っていることです。

 

そして一度「惹かれ合う」と制御するのは不可能になり、何年も心の中に居続けることになるのです。

 

出会った時、S君は私のカレの友人でした。カレの趣味仲間のバーベキューで顔を合わせ、すぐにお互い人として好きだと感じました。

 

でも特に親しくなることもなく、その後S君は海外に引越しました。

 

もう会うことはないと思っていたのですが、二年後、たまたまFacebookで話す機会があり、いかにお互いが似ているかが解って衝撃を受けました。

 

似ているのは育った環境や考え方、いわば哲学のようなものです。それぞれ壮絶な過去があるので、まるで戦友のような気持ちになりました。

 

さらに二年後、今度は彼が一時帰国をした際は街中で偶然会いました。私たちは夢中で話し、「これほどの理解者はいない」とお互いが感じずにはいられない域にきてしまいました。「惹かれる」が「愛しい」に変わった瞬間です。

 

でもその時私はカレと結婚寸前、S君にも彼女がいました。S君も私も生真面目なところがあり人を裏切ることはできず、強烈に惹かれ合ったまま帰国しました。

 

ただ心の中に愛しいと感じる人が他にいる以上、どうしてもカレと結婚することができず、結局私は独りになることを選びました。

 

それをS君に言うのも卑怯な気がしてずっと黙っていたし、向こうは彼女と結婚するのだろうと思っていました。

 

ところが。さらに一年後、私が趣味の海外一人旅をしていると、たまたま出張でその国にきていたS君と再会したのです!この時はもう二人とも止まりませんでした。

 

初対面の時からずっと心の中に居たこと、深い話をしてからは必要だと感じていたことなどを伝え合い、私たちは五年ごしの愛情を実らせました。今は遠距離ですが、もうすぐ私も海外に移住します。