結婚と同居を見据えてのハードモードな恋愛事情

高校生に大学生に花の二十代と、小さなトラブルはありつつもそれなりに順調に恋愛歴を積んできた私のプライベートは、ここ一、二年で三度の破局を迎えるという、突然の殺伐感に見舞われています。三十を間近に控え、結婚を意識しだしたからです。

 

今でこそ気楽な会社員をやっている私ですが、将来は家業を継ぐという役目があり、結婚において、父母との同居を承諾してもらうのが最大のミッションといっても過言ではありません。

 

同居の話を持ち出してから、数日から数週間で別れようと言われることが続くにあたり、私が学んだのは交際を始める前に条件として告げることの必要性です。そうして私は今より三カ月前、友人の結婚式で出会っていい感じになった女性に、交際を申し込む時に将来的に両親との同居をお願いしたいと伝えました。

 

付き合う前からそんな偉そうなことを言うのはドン引きされそうで不安だったので、ちょっと驚いた風にしていたものの、一拍後には気分を害した様子もなくOKの返事をくれた彼女が、惚れた欲目抜きに天使に見えたものです。

 

そうして始まった交際は、お互いの仕事の隙間を縫いながら、慎ましやかに続いていきました。一ヵ月の内会えるのは数日といったペースでしたが、メールは毎日のごとくしていましたし、将来の話も終えているしで、私はただひたすら幸せでした。

 

それがなぜ、つい一週間ばかり前の彼女からの別れの言葉に繋がったのかは、正直いまだによくわかっていないのですが、たぶん彼女の事情が変わったのだろうと思います。共通の友人の一人が、結婚相手の両親との同居を始めて胃を痛めたとかいないとかいう話を、自宅で彼女お手製の料理を囲んでいた時にしたようなしないような気がするので、それが予兆だったのかもしれません。私がビーフシチューに心奪われずに、彼女の話をもっと真剣に聞いていたら、また未来は違ったのでしょうか。

 

今回の失恋を含んだここ数年の恋愛事情で、私は結婚における同居のハードルの高さを身にしみて理解しました。だからといってどうすることもできないので、ハードモードでクリアする為の攻略法を模索するのみです。