アルバイトで出会った年上の彼との恋愛と失恋

私が大学3年生の時の出会いです。高校生の試験の採点をするアルバイトを始めました。採点会場には全体を監修するため学習塾の社員が一人来ていました。私より12歳年上の男性です。彼の最初の印象は厳しいおじさんでした。

 

ある日、採点会場に早く到着するとアルバイトは誰も来ておらず、初めて二人きりで話しました。その時に、模擬試験の結果が高校生の未来を左右するかもしれないからこそ彼は皆に厳しく指導しているということを知りました。そしていつも難しい顔をしていた彼の優しい笑顔をみてドキリ。その時から彼を素敵な男性と意識するようになりました。

 

でも告白する勇気はなく、ただ彼に認められたくて一生懸命アルバイトに取り組む日々が続きました。そうして一年がたち、私がアルバイトを辞める日が近づいていたある夜のこと。片づけをしていると私と彼の二人だけになっていました。

 

大学卒業後は県外で仕事をすることが決まっていた私は、彼に会えなくなるんだと寂しい気持ちで外に出ようとすると天気予報が外れて猛烈な豪雨になっていたのです。私はかばんの中に折り畳み傘を持っていたのですが、彼が「傘もなしでこの雨はまずい。

 

駅まで送る」と。私は申し出をうけつつ「助手席の乗ると彼女さんに申し訳ないですから後部座席にします」と言うと「そんな人、俺にいない」と。

 

私はハンドルをにぎる彼の腕を見ながら、このままずっといられたらと思いました。駅につく直前に私は冗談めかして「本当は私、傘を持ってたんですけどあなたと車に乗りたくて」と言いかけた時、彼がさえぎるように「好きだ」と言ってくれました。

 

そして大学卒業と同時に遠距離恋愛に。仕事が休みの日にどちらかの住んでいるところに出向いていました。

 

どんなに仕事が大変でも休みの日には彼に会えると思うと頑張れました。それから4年が過ぎた頃、私が仕事でストレスがたまり彼にあたるようになってしまいました。

 

始めは私に真摯にアドバイスしてくれていた彼でしたが、12歳上の彼にしたら私の未熟さに腹立たしくなったようです。そして距離をおこうと言われたのでした。遠距離恋愛で距離をおいたらもう別れと同じでした。

 

泣きに泣いて暮らたけれど、彼のもとへ通わなくなったことで時間の余裕がうまれ仕事がきちんとまわせるようになると彼への気持ちがいつのまにか恩師への感謝のような感情に変わっていき私の恋は終わりました。