失恋で強くなれた。私をふってくれて ありがとう!

私は短大入学を機に それまで住んでいた田舎を出て一人暮らしを始めました。彼と出会ったのは 私が まだ 田舎で高校生だった頃です。

 

一学年上の彼は生徒会長。皆の憧れとまではいかないけれど校内では けっこう目立った存在でした。当時 彼には同学年の彼女もいたので 私が一方的に想いを寄せているといった可愛い片想いでした。

 

彼は私より一年先に高校を卒業し 一足先に都会の大学へと進学。そんな彼は 長期の休みで帰省した時など連絡をくれ 皆で よく遊んだものです。

 

当時から私も彼が住んでいる街の短大志望だったので『そちらに行った時にはお世話になりま~す』などとジョーダン混じりに よく話していたものです。その翌年の春 志望校に合格した私は 宣言どおり 彼の住む街で一人暮らしをする事となり 久しぶりに彼に連絡。寮生活だった彼は 一人暮らしの彼女の家で一緒に生活する事が 密かな夢だったらしく 半同棲生活に発展するのに さほど時間は かかりませんでした。私自身も高校生時代の憧れの人とあって 警戒する事もなく 特にお互い 付き合いを申し込むような言葉は無かったけれど なんとなく一緒にいるといった感じのカップルだったような気がします。それでも 二人でいると楽しかったし 幸せでした。彼の仲間たちと 遅くまで飲み明かしたり 夜中にバイクで海に行ったり 今でも たまに思い出します。

 

彼は もともと いつもずっと彼女と一緒にいたいタイプの人で 彼と付き合いだしてからの私は 一人で自分の友達に会ったり 一人で出かけたりした事がなく 周りの友人からは『自由が無さすぎる』などと よく言われていましたがそんな事は気にならないくらい 彼といる事が当たり前の生活になっていて 今 考えると ㊛女友達には ずいぶんと酷いことをしたと反省しています。

 

そんな私に ちょっとした事件が起こります。当時 身体の調子が悪くなっていた田舎の母を気分転換のために 少しの間 預かってくれないか と父から相談され 一ヶ月あまり 私の一人暮らしの部屋に母が滞在する事になりました。母がいるうちは 彼と外で会う事はできても ずっと一緒にいる事はできす 私は母のいる自宅へ帰ってくる日々。彼は その事に関しては 特になにも言いませんでしたが なんとなく会う回数が減り 会っても 早目にサヨナラするようになり なにか違和感を感じていた頃 母の体調も ずいぶんと回復し父の待つ家へ帰って行きました。

 

やっと 二人っきりで ゆっくり会えるようになった時 彼は私に言いました。「別れたい」私と会えなかった間 自分は 凄く寂しかった事や他に側にいてくれる女性ができた事などを話していましたが 私には 全く理解ができず それを受け止めるのには かなりの時間が必要でした。仕事が全く手につかず 食事も喉を通らずこの世のものとは思えないくらいの経験でしたが 今の私がいるのは 周りで支えてくれた友人たちがいたからです。

 

今 思うと こんな男が本当にいるのか と笑ってしまうくらいで 本音をいえば ふってくれて ありがとう!という気持ちです。

 

私が22歳 まだまだ若かった頃の苦い想い出です。