姉さん女房気取りで失敗した恋

出会いは大学4年生の時、アルバイト先でした。コンビニでのアルバイトで、彼は夜勤、私は朝勤で、いつも入れ替わりで働いていました。

 

毎朝、ちょっとずつ話すうちに、彼が2歳年下で、中学も同じ、そしてその時通っていた大学も同じであることがわかり、話が盛り上がって、朝の数分ではしゃべり足りず、一緒に食事に行ったりするようになりました。

 

でも当時私は付き合っている人がいたし、年下には興味がなかったので、ただの可愛い後輩のように思っていました。

 

彼は夜勤のバイトでかなり稼いでいたのか、年下ながら、良く食事をおごってくれました。

 

だから私は特に下心もなく、彼の誕生日にいつものお礼も兼ねて、Tシャツを買ってプレゼントしました。

 

それが彼のハートに火を付けたらしく、間も無く告白されました。最初は迷いました。

 

今付き合っている彼は別れる理由がない位、優しい人でした。

 

ただ、3年付き合ってマンネリ化していたこと、それに何より彼の子犬のように可愛く甘えてくるところに惹かれ始めていたので、私は彼氏に別れを告げたのでした。

 

付き合い始めて1ヶ月は、本当にラブラブで幸せでした。甘えん坊の彼は、かなり嫉妬深く、私を束縛したがりました。

 

私は愛されていると思うと嬉しくて、予定の全てを彼に捧げました。

 

ギャンブル好きの彼が、朝から晩までパチンコ屋にいる時も、時に付き合って隣の台で打ったり、近くのファミリーレストランで待ったりしました。

 

疲れている彼を寝かせるため、ラブホテルのサービスタイムを利用したり、お金がない時は、山手線に乗って何周もしたりして少しでも眠らせてあげようとしました。

 

彼がギャンブルにどんどんのめり込み、バイト代をあっという間に使い果たしてしまうようになったので、食事代もホテル代も、いつの間にか全て私が払うのが当たり前になりました。

 

それでも私は年上の余裕ぶって、文句も言わずにいました。彼に甘えてもらえるのは、本当に嬉しかったのです。

 

でも、そんな関係が1年半ほど続くと、先に私が社会人になったのもあり、会う回数が減って行きました。

 

彼は他に好きな人が出来ていました。彼より年下の、甘え上手な女の子でした。

 

私は結局、物分りの良い年上のお姉さんぶって、彼に全く甘えて来なかった。男は本能的に女を守りたい生き物なのでしょう。

 

それをわからずにいた22歳から24歳までの私は、人生最大の失恋をしました。

 

それから2年程、彼のことを引きずりましたが、時間が解決してくれ、今の旦那と出会うことができました。失恋を癒してくれるのは、時間でした。