婚約解消までしたけど実らなかった淡い恋心

23歳の時、2年付き合った彼と結婚の約束をしていた時の事です。ある日、交差点にて信号赤で停車していた私に後ろから「ドカン」と軽い衝撃をくらいました。後ろを振り返ると運転手が頭を下げ、車から降りてきて私に「道路わきによってね」と話しかけてきました。

 

彼の顔を見て運命を感じるとか、ビビッと来たというような心境でした。彼がひたすら謝っているのですが、何も聞こえません。

 

「大丈夫?首大丈夫?聞こえてる?」何度も話しかけられ我に戻る私。体が震えているのです。車をぶつけた彼は心配して私の車を近くの駐車場に止め、病院へと連れて行ってくれました。

 

幸い私の車はバンパーが少し凹んだだけで、私自身も診断結果は何事もありませんでした。彼は「こちらが100%悪いので保険会社と今後は話し合ってください」とい言われました。

 

思わず私は「また会えますか?」と聞いてしまったのです。彼は不思議そうに「保険会社だけでは心配ですか?逃げたりしませんから」と困惑そうに言葉が返ってきました。

 

言葉が見つからず、私の車が止めてある駐車場まで送ってもらいました。

 

何度も謝られましたが、事故の事を怒っているわけでも、怖くて固まっているわけでもありません。このまま二度と会えないと思うと車からなかなか降りられませんでした。

 

それから婚約者の存在が色あせていることに気が付きます。事故の話し合いも終了して車も直ってきました。

 

どんな人かもわからないあの時の人の事が忘れられず、心が苦しい状態が続きました。

 

私は、婚約者と別れる決心をしました。こんな気持ちで幸せな未来をイメージできません。婚約者に別れ話を告げました。

 

その後、車修理のお礼とかこつけて、彼の自宅まで押しかけ自分の気持ちを打ち明けました。「私、婚約者がいましたが、解消してきました。あの時以来あなたが忘れられない」そう言って泣き崩れてしまったのです。

 

今度は彼が固まっていました。その時彼に言われた言葉は、今でも忘れられません。

 

「彼女いるので、ごめんなさい」

 

婚約解消までして、彼にかけたのですが見事にフラれてしまいました。半年間立ち直れませんでしたが、新しい恋と出会い知らぬ間に忘れていました。