プロポーズの言葉「借金はありません。ちなみに訴えられたこともありません。」

主人とは同じ職場で出会いました。主人は医師、私は看護師。

 

とても忙しい職場で、一分一秒をおしんで働くのにもかかわらず残業は毎日。下っ端の医師は雑務を任されることも多く、いつ休んでいるんだろう、いつ帰宅しているんだろう、と思うほど病院にいる時間が長く仕事に追われる日々でした。

 

そんな忙しい中でも決してイライラしたり、スタッフに対してきつくあたることもない主人を尊敬するようになりました。早く仕事が終わった時には同僚たちと飲みに行ったりして自然と仲良くなり、主人の転勤が決まった直後に付き合ってほしい、と言われました。

 

別々の病院で働きながら、休みを合わせてとり、沖縄旅行に行きました。

 

沖縄は主人にとって大学時代を過ごした特別な場所。そこに連れて行ってもらえて、感慨深い思いで休暇を過ごしました。そして、帰る前日の晩、主人お気に入りの海辺の居酒屋で夕食をとりながらお酒を飲んでいると、横並びに座っていたのですが私の方に体を向けて手を握られました。

 

「一生大事にするから、僕のお嫁さんになってください」

 

そういわれました。付き合った当初からいつかは結婚したいねと話されていたので、何となくこの人と結婚するんだろうな、とは思っていました。それでも、いざ改まってしっかりと結婚を申し込まれると、自分が思っているよりずっと感動的で、いろいろ考えるよりも先に涙がこぼれてしまい、うなずいて「はい」と答えるのがやっとというくらい胸がいっぱいになりました。

 

少しお酒が入っていたので頭もふわふわして、目に入るものがきらきらして、とても幸せな気分でした。しばらく気持ちが落ち着くまで、主人は黙って肩を貸してくれました。

 

少し落ち着くとなんだか照れくさくて、「私、苗字が○○に変わるんだね」等と笑いながら話をしました。主人は「きっと仕事が忙しくてさみしい思いをさせることもあるし、転勤もあるけど、ついてきてくれる?」と言いました。

 

「いろいろ心配なこともあるけど、頑張ります」と答えました。すると主人は「借金はありません。ちなみに訴えられたこともありません。」と言って笑いました。それを聞いて「この人で大丈夫だ!」と安心したのをよく覚えています。自分は医師としても大丈夫だよ、と安心してほしかったんだな、と思いました。

 

とてもシンプルなプロポーズでしたが、子供が二人になった今も変わらず大事にしてもらっています。