同棲中の彼から京都旅行中にないと思っていたプロポーズ

当時お付き合いをしていた彼は、学生時代にアルバイト先で知り合った人でした。卒業と同時に遠距離恋愛となってしまいましたが、2年後に私が仕事を辞めて彼の元へ行く形で同棲を始め、お互いの両親へもあいさつを済ませたような状態で生活していました。

 

付き合い始めてすぐの頃から「もし結婚したら」「子どもが産まれたら」と二人の将来について語ることの多かった彼。同棲を始める前にもわざわざ新幹線に乗って実家まで来てくれたりと私たちの結婚はもう決まっているようなものでした。でも私は、彼からちゃんとしたプロポーズの言葉がなかったことがものすごく不満だったんです。別に高い婚約指輪が欲しかったわけではありませんし、ホテルのスイートで愛の言葉を囁いて欲しかったわけでもありません。ただ、彼に私のためだけのプロポーズの言葉やどうやって思いを伝えるかということを考えてみて欲しかったんです。

 

その不満が爆発したのが、とある喧嘩の最中でした。きっかけはとても些細なことだったようで、もう覚えていません。とにかく彼に対してすごく腹が立っていた私は、「いつも大事なことを決めるのは私ばっかり!プロポーズすらちゃんとされてないのに結婚なんてしたくない!」と大泣きしてしまったんです。そのときは謝ってくれた彼でしたが、「ちゃんとした言葉が欲しいとは思っていなかった」と言われてしまい、ああ私は一生に一度もプロポーズされることはないんだとがっかりしてしまいました。

 

ところがその年の冬、彼と前々から予定していた京都旅行に行ったときのことです。「せっかくの京都なんだから」と和食のお店ばかりを選んでいた彼が、その夜は急にフレンチのレストランに行くと言い出しました。よほどお気に入りのお店なのかな?なんて呑気についていった私でしたが、そこでデザート付のフルコースが出てきてびっくり。お金は大丈夫なんだろうかと彼に確認しようとそわそわしていたところで小さな白い箱を差し出され「一生一緒にいるのなら○○ちゃんしかいないと思っています。結婚してください」とプロポーズの言葉をもらいました。箱の中には誕生石のついたネックレス。仕事柄、指輪はできない私を気遣ってくれたようでした。もうプロポーズはないと思っていた私は本当に驚いて、だけどちゃんとしようと思ってくれた彼の気持ちがすごく嬉しかったです。

 

それから3年、今では子どもも産まれ、夫となった彼とは仲良く生活しています。喧嘩もしますが、プロポーズのときの彼の真っ赤な顔を思い出すと、なんとなく許せてしまうんですよね。