「あなたを引き受ける!」と言った夫の哲学的プロポーズの言葉に酔いしれた恋愛時期!

夫と知り合ったのは、某学生がやっている文学会の歓談会でした。当時22才で就職していましたが、夫も同い年でしたが学生でした。夫はその文学会で手伝っていて、当日は主催者が休みで夫が代行していました。初めて会った時、昔から知っていたような懐かしさを感じました。それは、他の異性に感じたことがない感覚でした。出会った日に、少し飲んで話し、一週間後にはデート。その後は毎日会うようになりました。私は当時、旅行社に勤めていましたが、夫と会うことが日課のようになっていきました。

 

私達は恋愛に夢中でしたが、毎日会っていても、もっと24時間会っていたい、一緒に住んでしまいたいという感情にまでなってきました。実際、時々は、夫のアパートから会社に行くということも出てきました。無論、このことに親の許可はでませんでした。それでも、一緒に暮したいのならば、結婚しかないと…夫の両親に紹介してほしいというのが、私の両親の願いでした。本音をいえば、夫は、まだ学生の身で結婚は引き受けたくなかったでしょうし、私もあえて結婚しなくてもよかったのですが、同居している親が、私の将来を心配していっているのが分かったので、一応筋を通すことにしたのです。

 

夫の方の両親も猛反対でした。夫はまだ大学生でしたので、天から降ってきたような結婚話に相当慌てたことでしょう。そんな状況での夫のプロポーズは、文学的言葉と義理の兄の友人が手作りで刻んでくれたという金の指輪でした。プロポーズの言葉は、手紙に書いてありました。そこには、無窮の夜空と星に関しての詩と「あなたを引き受ける!」という哲学的言葉が書いてありました。そうした言葉を受けて、私は初秋に結婚しました。結婚と言っても、私が夫の家に引越し入籍しただけの結婚でした。結婚式は親たちは望みましたが、私達はその気はありませんでした。何も見えず恋愛の只中に突入できたあの頃が、一番幸せな季節だったかも知れません。