ロマンチックが嫌いな彼がみせたメリーゴーランドでのプロポーズ

ロマンチックなものが昔から好きで、彼氏には少女趣味が過ぎると結婚してから困ると言われていましたが、だからなおさらリアリストの彼からプロポーズされるときはきっと呆れるくらい普通なものだろうと思っていました。

 

でも交際してから四年目に突入して、お互い仕事も順調だし結婚してもいいかもしれないと考えていました。

 

そろそろプロポーズされるかもしれないと考えていたものの、彼と会うたびに考えているのは疲れるので、そのうち気にしないようにしていました。

 

けれど、テーマパークに久しぶりにデートへ出かけたときのことでした。

 

私はテーマパークではほとんどの乗り物に乗り尽くしたいと考えている派なのですが、その日はなぜか彼もテーマパークは好きだろうに妙に神妙な面持ちだったことを覚えています。

 

仕事でミスでもしたからイライラしているのかなと考えていましたが、それはメリーゴーランドに乗ったときに解決したのです。

 

普段は彼は恥ずかしいからとメリーゴーランドは私一人で楽しむのですが、その日は彼もメリーゴーランドで同じ白馬に乗ってきたのです。

 

私はとっても楽しかったのですが、彼はうつむいたままで私の話にうんとかすんとかしか答えてくれず、これにはどうしたのだろうと私自身が困惑していましたが、メリーゴーランドが周回してからアスファルトに左膝をつけて彼が、結婚してくださいと指輪の入った箱をコートのポケットから出して、私に差し出してきたのです。

 

彼が嫌っていたロマンチックで、少女趣味の世界を自ら体現してくれたのです。

 

それには、彼のことを愛おしく感じましたし、もっともっと好きになりました。

 

もちろん答えは指輪を受けとるのと同時に、はいとしか私の選択肢にはありません。

 

まわりのお客さんから注目を浴びてしまったようで、ちらほら拍手されてしまい、私の方が照れてしまうほどでした。

 

けれど私のことを理解してくれた彼の、大一番のプロポーズは私のなかでは一番ロマンチックな出来事だと感じています。