大失恋をしてしまっても時が経ち色々な経験をしていくと少しずつ薄れてゆくものです。

あんなに大好きだったのに、あの人しか見えていなかったのに、他はどうでもよかったのに、、、というくらいドップリと恋愛にのめり込んでいても、いつかは忘れられるものなんだなあという風に実感しています。

 

あれはまだ私がバックパッカーだった頃です。旅人が多い民宿で若者からお年寄りまでワイワイガヤガヤとそれは毎日楽しく過ごしていました。リビングでTVを見たり、料理したり、語り合ったりしていました。時には皆で観光に出掛け、記念写真をパチリ。あっという間に一日が過ぎていきました。

 

そこで出会ったのが運命の彼でした。その時は運命だと思っていました。二人で夏祭り行って踊ったり、テーマパークへ行って楽しく過ごしたり、海を眺めに行ったり、、、他は何も見えていませんでした。恋にドップリとはまっていました。

 

初めての恋ではないけれど、年上の彼。包容力と優しさと落ち着いた感じがとても魅力的で心底好きになっていきました。ただ私のいけないところは、、、焼きもちです。宿には沢山の人がいます。私よりも若い人もいれば、可愛い子もいます。私以外と喋っちゃダメ、なんて言ってもそれは無理です。とにかく優しい人でした。我慢ができない私は、その都度喧嘩。周りは私達が付き合っていると知っていてもだからといって二人きりの世界に入り込むことは無理です。段々と彼には私が重い存在になっていったように思います。

 

それは突然でした。「これ以上は付き合えない。」え?どうして?頭の中が真っ白。理由を聞いても教えてくれません。「もう、無理だよ。」それだけで本当に終わってしまいました。彼は宿から姿を消してしまいました。夏なのにピューッと寒い風が心の中を通り抜けました。

 

このお話は10年以上も前のことです。こんなにもアッケラカンと終わってしまった失恋からどうやって立ち直ったかというと、時間です。頭の中から完全に消すことは無理ですが、一旦その事は忘れ、毎日なんやかやと忙しく過ごしていると少しずつ薄れてきます。そして時々思い出しては、あんな事あったなあと、徐々に想い出に変わっていきます。

 

そんな私に友達が教えてくれた言葉が、後ろ向きでok。普通、前向きに生きなさいなんて言いますよね。後ろ向きでいいそうです。なんて優しい言葉。それがあったから今、前向きでいられます。いい友達を持つことも大事ですね。何も心配しなくても自然と前を見て進める日がきます。大失恋も一つの経験で、それがあったから少し強くなれたのかもしれません。