失恋を南の海へ捨ててきました

私が思いもかけないことで当時の彼と出会い、かなりのスピードで結婚を現実のものとして考えるまでになりました。しかし、幸せな時間は長く続かず、間もなく遠距離恋愛になることで互いにぶつかる日が多くなり、最終的に私たちの恋は終わりました。

 

実際に結婚まで意識し、二人で築く家庭の想像など幸せな未来を考える日々から急に真っ暗な暗黒の世界に落とされてしまったようで、学校の勉強も何もかも手につかなくなりました。毎日毎日後悔ばかりで、私がもっと素直になれればと考えるたびに涙が流れました。

 

そんな時に、私の状態を心配した友人二人が南の島への旅行に誘ってくれました。もともと海が大好きな私には久しぶりにワクワクする旅行でした。みんなの仕事やバイトの合間をぬって3日間という短い時間でしたが、南の島の生活は現実を忘れるには最高でした。

 

言葉はうまく通じないものの、毎日暖かく、宿泊したホテルの窓からは青い海とビーチを見ることができ、ボートに乗って15分ほどでホテルが所有するプライベートの島へ行くこともできました。

 

真っ青な海を眺めていると、楽しかった彼と過ごした日々や、彼と行った海でのことを思い出してせつなくなりました。しかし、友人たちと楽しい話をしてたくさん笑い、真っ青な海に入ると全ての切ない思い出が海に溶けていくような気がしました。

 

毎日のんびりとした時間の中で、朝市を訪れたり、おいしいシーフード料理を食べたり、友達とショッピングをしたりする中で、段々彼のことをいつまでも引きずって吹っ切ることができない自分がバカバカしくなってきました。そして彼と出会ったように、もっと素敵な人との出会いがあるような気がしてきました。

 

島を去る最後の日に、海へもぐっていると何だか島に来る前に比べて自分の気持ちがとても軽くなり、そして幸せな気持ちで満たされていることに気づきました。失恋して全ての日常が色を失い真っ暗になってしまった私でしたが、大好きな青い海を3日間満喫して、私の心にも海のような色がまた戻ってきたような感じでした。この3日間の旅行で私は完全に彼とのことを吹っ切ることができました。全ては南の海へ捨ててくることができたのだと思います。