オリンピックソングで失恋から立ち直りました

大学に入りサークルで知り合って恋人になり、東京のあちこちにデートに行ったり、たまに国内旅行に行ったり、バイトでお金を貯めて年一回は海外にも旅行に行っていました。

 

お互い上京した身で少しずつ私の家に入り浸るようになり、半同棲のような生活をしつつ、私は料理の腕が上がってこのまま結婚していくのかな、なんて思っていました。

 

しかし3年が経ち、ある日突然「好きな人ができた」と告げられ、あっという間に終わってしまった恋。最初は驚きと悲しみしかなく、食欲も無くなり何をしていても無味無臭の中に浮遊しているようでした。

 

今まで自分は何をしていたんだっけと、どんな風に生活をしていたのかさえ分からなくなってしまいました。ぼーっと過ごしている毎日。ただただ生きているだけ。そんな日々でした。

 

そんな時にテレビから流れてきたのがオリンピックでよく使われる曲でした。アーティストが苦悩や苦難を乗り越えてたどり着いた答えを、私に語り掛けるように聞こえ気づけば自然に涙していました。

 

「高ければ高い壁の方が登った時気持ちいい」と言われ、「夢じゃないあれもこれも」と言われ、今自分にある悲しみは自分がまた一つ大きくなるためのきっかけなのだろうと思いました。いつも傍にいた人はもういない。

 

当たり前にあった物が無くなってしまった。

 

大切に思えたものがただ自分を苦しめるたけの物になってしまった。

 

楽しかった毎日が、充実していた毎日が突然もぎ取られ、行き先をなくしてしまっていた。

 

そんな私は、あまりにも恋人に依存していたのだなと思いました。

 

自分のやるべきこと、そんな大げさなものはまだ分からないけれど、今やらなくてはいけないことはきっとあって、それにエネルギーを注ぐときなんだなと思いました。

 

そしてまた少しずつ、新しい力が湧いてきました。

 

私にとってそれはとても大きな恋愛で、大きな人生の転機であったと思います。

 

そこで立ち直って、今まっすぐ歩いているのは、あのオリンピックソングでした。

 

それまで音楽を聴くということはあまりなかったのですが、それ以来色んな音楽を聴き、色んな考えをもらうようになりました。

 

恋人との別れは悲しかったけれど、それ以上に沢山のことに気づき、教えられました。分かれてもう5年、今は新しい恋人と楽しい幸せなかけがえの無い時間を過ごしています。

 

そんな新しい恋が素直に出来たのも、あの時オリンピックソングに背中を押してもらったおかげです。